サーセン

▼エリーと石流さん

 むっつりコンビ。これでもストエリだと言ってみる。
 石流さんの反応はそれぞれの本を読むとわかるかと思います。…… つまり石流さんも読んでるってわけで。
 

エリー「ただいまです、石流さん……」
 石流「……おかえり、エルキュール・バートン」

ビリッ(紙袋が破れた音)

エリー「あ……!図書館で借りてきた本が……っ」
 石流「手伝おう」
エリー「有難うございます……」
 石流「ふむ、江川達也……?源氏物語の漫画版か?」
エリー「あッ、その……!授業で習ったので……原文にチャレンジする前に漫画で読んでおこうと……」
 石流「そうか、勉強熱心なのはいいことだ。幾つか付箋が付いているのは今昔物語の現代語訳か」
エリー「あ、あのっ……そんなに見ないで下さい……恥ずかしい……」
 石流「あぁ、すまない。これで全部か」
エリー「はい……有難うございます……」
 石流「他にも随分借りてきたのだな。田山花袋の『布団』、三島由紀夫の『憂国』、谷崎潤一郎の『痴人の愛』か。……ん?」
エリー「……」
 石流「……」
エリー「あ、あの、有難うございました……!し、失礼します……!」

 ぱたぱた

 石流「あのラインナップは……いやしかし……だが……。くっ、おのれエルキュール・バートン、奴はやはり野山に卑猥に咲き乱れる女郎花のような変態だ!」


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