サーセン

▼ネロと石流さん

 なんか親子みたいで可愛いよね、このコンビ。
 

ネロ「ねーねー、石流さんてどんな料理でも作れるの?」
石流「大抵の料理なら、ひと通りは作れるつもりだが」
ネロ「じゃあさ、今日の夕食はラーメンと餃子にしてよ」
石流「お前たちの食事は芋一個と決まっている」
ネロ「えー、たまにはいいじゃんかー」
石流「駄目だ」
ネロ「たまにはこってりしたのが食べたいー!脂っぽいものが食べたいったら食べたいー!」
石流「そんなに食べたいなら、シャーロック・シェリンフォードがバイトしているラーメン屋にでも行け」
ネロ「あれ?なんでシャロがラーメン屋でバイトしてるって知ってるの?」
石流「……(しまった)」
ネロ「ねぇねぇ、なんでなんで〜?」
石流「……本人が「今日も場末のらぁめん屋でバイトですぅ」とスキップして出かけているのを見たことがあるからだ」
ネロ「なぁんだ」
石流「……掃除の邪魔だ、さっさと教室に戻れ」
ネロ「まだ休み時間だし、次の授業は自習だしー」
石流「自習はサボっても良いという意味ではない。自主的に予習や復習をしろという意味で(ry」
ネロ「そんなことよりさぁ、ボク、たまに無性にラーメンが食べたくなるんだよね」
石流「却下だ」
ネロ「最近は芋ばっかりだけどさ、石流さんの作った豚の丸焼きとかハンバーグとか、どれも美味しかったし〜」
石流「……」
ネロ「だからさ、石流さんの作ったラーメンと餃子が食べてみたいなっ」
石流「……そんな期待するような目で見ても、駄目なものは駄目だ」
ネロ「えー、ケチー」
石流「ケチで結構」
ネロ「そんな事言って、もしかして作れないんじゃないの〜?ニヤニヤ」
石流「失敬な!私に作れない料理などない!」
ネロ「じゃぁ作ってみせてよ?」
石流「いいだろう」
ネロ「ニヤリ」

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シャロ「なんで今日のお芋にはラードがこんもり載ってるんですかー?」
エリー「お芋の熱で……ラードが溶けて……謎の白い液体……」
デリア「脂っぽいけど、いつもより胡椒がきいててこれはこれで……」
シャロ「もぐもぐ」
 ネロ「ぱくぱく」
エリー「モグ……モグ……」
デリア「モグモグ」
 ネロ「って、ラーメンと餃子の美味しそうな匂いがするのに、なんでボク達達だけ芋なんだよーっ!」
 石流「お前たちの食事は芋と決まっているからだ」
 ネロ「なんであの話の流れでこうなるんだよー!石流さんのケチー!」
 石流「ケチで結構」
 ネロ「ちぇっ、上手くいったと思ったのになぁ……」

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